2019年4月に施行となる文化財保護法の改変により、日本の文化財は「活用」されるものとして、その存在が強く認識されることとなった。
しかし、これら文化財がいまここに存在する背景には、人びとによる「守り、残し、伝える」という営みがあることを忘れてはならない。
文化財はいかなる理念と思いのなかで残されてきたのか、また、その実践はいかなるものであったのか。
長年、文化財行政の最前線にあった著者の知見から、文化国家における文化財保護のあるべき姿を示す。
はじめにー文化財は新しい文化を生み出す大切な資財ー
【『日本の文化財 守り、伝えていくための理念と実践』発売日: 2019年03月31日】の続きを読む